2017年07月26日

7/22「大磯の海でアオバトに出会う+Young探鳥会」に行ってきました。

7/22(土) 日本野鳥の会東京が開催した、
「大磯の海でアオバトに出会う+Young探鳥会」に行ってきました。

アオバトといえば、普段は深い森の中にいて、しかも全身緑色。
じっくり姿を見るのは、なかなか難しい鳥ですが、
春から秋にかけて、神奈川県大磯町の照ヶ崎海岸に
群れをなしてやってくることが知られています。
今回の探鳥会は、そんなアオバトを観察するのがねらい。
集まったのは、子どもから大人まで幅広い年齢層の80名です。

当日は、JR大磯駅前に集合し、観察場所まで徒歩で移動。
移動の間も、上空をアオバトの群れが海に向かって飛んでいく様子が見られ、
期待が高まりました。

徒歩15分程で照ヶ崎海岸に到着。

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望遠鏡や双眼鏡の準備をしている間にも、
次々とアオバトの群れが上空を通過していき、磯の上を旋回していました。

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写真:廣田純平

いよいよ観察開始です。
アオバトの群れは、波が磯にざっぱーんと打ち付けると、さっと身をひるがえし、
ほかの鳥が通ると、さっと身をひるがえし、を繰り返します。
タイミングを見計らって、無事に磯に降りたったアオバトたちは、
潮だまりに嘴をつけ、海水を飲んでいました。

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写真:廣田純平

なぜ、アオバトは海岸へやってくるのか?
そんな疑問が心のなかで膨らんできたとき、
大磯町で長年アオバトの観察や調査研究をしている市民団体、
「こまたん」のみなさんが、丁寧に解説をしてくださいました。

アオバトは、丹沢の森からはるばるやってくること、
海水からミネラル分を補給しているのではないかと考えられていること、
また、オスとメス、幼鳥の見分け方から、鳴き声など、
興味深いお話を次々と披露してくださいました。

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はるばる遠くの森からやってきて、時に波にさらわれそうになりながらも
海水をのもうと懸命にがんばるアオバトたちをじっくり観察した探鳥会。
その美しい羽の色や不思議な生態を目の当たりにし、
すっかりアオバトの魅力にとりつかれてしまいました。

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アオバトについて詳しく知りたい、という方は、
9/3まで大磯町郷土資料館で開催中の
企画展示「ようこそアオバト楽会へ」がおすすめです。
http://www.town.oiso.kanagawa.jp/oisomuseum/kyodoshiryokan/ex/sp_ex/on_view/aobato_gakkai.html

「こまたん」のみなさんによる長年の調査研究の記録をもとに、
アオバトの不思議が紹介されています。

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posted by 野鳥ひなこ at 14:46| 探鳥会参加報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月24日

大和市でトコロジスト養成講座を実施しましたA

講座第2回目は、いよいよ自分で「生き物地図」をつくってみます。

今回は「ジグモ」と「キツリフネ」を探して、場所を地図におとしました。
◇ジグモ
ジグモ (3)(縮小).jpg
◇キツリフネ
2017071113190003.jpg

ジグモを知らない方のため、まずはジグモ探しをレクチャー。
半分土の中に埋まった、筒状の巣を探します。
「こんなところに!」「こんなクモがいるのか…」と声があがり、巣を土の中から引っ張り出してみたい好奇心にかられる参加者も。
ジグモ観察.jpg
そして3つのグループに分かれて、それぞれジグモとキツリフネを探しに出かけました。

探していると、だんだんとコツや感覚がわかり、「あそこにいそう」「あそこはジグモが好きそう」という声があがります。
また、探しているうちにほかの生き物や植物も目に入って、楽しい観察時間になりました。
実際にフィールドを歩き、自分で発見して知ることの大切さを感じました。
その後は部屋に戻って地図をつくり、気づいたことを共有します。
地図づくり.jpg

・ジグモがいるところの土はやわらかい
・日当たりは適度によく、日が当たりすぎていない
・湿りやすい環境
など、それぞれ気づいたことを発表します。

なんとなく生息環境がわかったけれど、疑問点が浮かんだり、一概には言えない点もありました。
「まだ調査が必要と感じた」という参加者もおり、
箱田より「調べる→仮説をたてる→それを検証してみる」ことが大切と説明を受けました。
発表.jpg
今回の参加者は、なんと半数の方が散歩などで歩いている自分のお気に入りの場所を持っていました。講座をきっかけに、より深くフィールドを知り、その場所を守り・人に伝えるトコロジストが誕生していくことが楽しみです。

私も、自宅付近のトコロジストになることを決意。
みなさんは、自分の暮らしている場所がどんな環境か知っていますか?
トコロジストの第一歩として、お散歩からでも始めてみませんか?(S)
posted by 野鳥ひなこ at 10:45| トコロジスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大和市でトコロジスト養成講座を実施しました@

トコロジスト養成講座のため、神奈川県大和市にある自然観察センター・しらかしのいえに行ってきました。

トコロジストとは、場所の専門家。
大和市では、市内の緑地を見守る市民を育成するため、「トコロジスト養成講座」を実施しています。
トコロジスト養成講座は、全4回の連続講座。今年で9年目の開催です。
第1回 講義:トコロジストになろう
第2回 フィールドワーク:生き物地図をつくろう
第3回 トコロジスト活動体験
第4回 市内の緑地見学ツアー

第1回目となる7月6日は、トコロジストとはどういうものかを知るところから始まりました。
講師は「トコロジスト」の著者で、当会職員の箱田敦只です。
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トコロジストとは、場所の専門家。
生き物だけでなく、地質や歴史や文化、管理者や法的な位置づけなど、いろいろな角度から場所を見て、知っている必要があります。

講義を受けたあとは、地図を見てフィールドを歩く練習です。
まずは白地図に、環境ごとに色をつけていきます。
(針葉樹、広葉樹、草地、水辺、畑など)
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こんな環境があるのか…となんとなくイメージしたあと、地図を見ながら歩きます。
色分けしたことによって、漠然と地図だけを見て歩くよりも、環境に目を向けていることに気づきました。「地図では針葉樹だけど、今は広葉樹だね」と地図と現状の違いに気づいたり、「なんでここにお墓が?」「水辺のまわりには草地があるね」など、様々な発見が参加者から出てきて、フィールドを知る第一歩になりました。

鳥がいた→なにを食べている?→木の実を食べている→どんな木がはえている?→どんな土壌?地形は?地質は?というふうに、発見や疑問を重ねていくことがトコロジストへの道。
まずは、自分の暮らす場所や、お気に入りのフィールドを地図を見ながら歩いてみようかなと思いました。

第2回「生き物地図をつくろう」につづく。
posted by 野鳥ひなこ at 10:35| トコロジスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする