2018年06月22日

今月の鳥「オオヨシキリ」

日本野鳥の会が発行する「ワイルドバード・カレンダー」に
掲載されている野鳥について紹介します。

2018年6月の鳥は「オオヨシキリ」。

リサイズ・6月_オオヨシキリ.jpg
撮影:上杉和稔/撮影地:熊本県阿蘇市

口を大きく開けて、一生懸命にさえずるオオヨシキリ。
褐色で、スズメよりも少し大きいくらいの鳥です。
見た目はちょっと地味ですが、その声は特徴的。
「ギョギョシ、ギョギョシ、ギョシギョシ…」と、大きな声でさえずります。
写真からも、そんな声が聞こえてきそうです。

オオヨシキリは、春になると日本にやってくる渡り鳥です。
渡り鳥、というとちょっと敷居が高く聞こえるかもしれませんが、
全然そんなことはありません。
池や河川沿いのヨシ原などで、比較的よく見られます。
写真のように、ヨシの先など目立つところに出てきてくれることもあります。
東京都の23区内でも、見られるところはいくつもありますよ。
当会のレンジャーが常駐する東京港野鳥公園も、そのひとつです。

また、特徴のある声でさえずるので、一度「ギョギョシ」のさえずりに気づくと、
ここにも、あそこにも、と次から次に見つかることもあります。
初夏の暑い日に、ヨシ原でたくさんのオオヨシキリが一斉にさえずっているのは
セミの大合唱とちょっと似ていて、「夏が来たなあ」という気分になります。

みなさまも、梅雨の晴れ間に、ぜひお散歩がてら探してみてくださいね。
最近は天気が不安定ですので、特に水辺に行く際はお気をつけください。

posted by 野鳥ひなこ at 10:52| 今月の鳥 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月11日

今月の鳥「オオルリ」

日本野鳥の会が発行する「ワイルドバード・カレンダー」に掲載されている野鳥について紹介します。

2018年5月の鳥は「オオルリ」。

5月_オオルリ.jpg
撮影:小宮山義光/撮影地:長野県飯山市

ゴールデンウィークは各地でフジの花が満開。
このカレンダーのように、オオルリがとまる美しい光景は見られませんでしたが、私もフジの花を見ながらオオルリの声を聞くことはできました。

オオルリと初めて出会ったのは、今から10年ほど前。
林の中の、崖にかこまれたような場所で
水たまりのおたまじゃくしに夢中になっている時でした。

美しい声が崖に反響して林に響き渡り、
その場にいた全員があんぐり…
「なんの声…?」と頭上を見ると、
木のてっぺんで太陽に照らされて青く光る鳥。
あまりにも綺麗で衝撃的な出会いでした。

「日本三鳴鳥」と呼ばれるオオルリは、
夏鳥として日本にやってきて
木のてっぺんなど、目立つ場所で澄んだ声を響かせます。
オスは深めの青に、シックな黒い顔、真っ白なお腹、スマートさを感じさせる姿勢。
声だけでなく姿までもかっこいい鳥です。

一方のメスは褐色で一見地味ですが、「なんだメスか〜」と見逃してはいけません。
オオルリを含むヒタキ科のメスは、なんだかすごく美少女!と思うのは私だけではないはず!
目がくりくりで優しそうな顔に癒されます。

見るのも聞くのも本当に楽しい鳥。
初夏の林では比較的観察しやすい鳥なので、ぜひお出かけして探してみてくださいね。
posted by 野鳥ひなこ at 12:00| 今月の鳥 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月13日

今月の鳥「クロジ」

日本野鳥の会が発行する「ワイルドバード・カレンダー」に
掲載されている野鳥について紹介します。

2018年4月の鳥はクロジです。
圧縮_4月_クロジ.jpg
撮影:畔上 正一 撮影地:長野県下高井郡

オオカメノキの枝にとまり、口を大きく開けてさえずっているところでしょうか。
きれいな白い花と新緑に、クロジの口の中の黄色が映えて鮮やかですね。
バードウォッチング歴2年の私は、まだクロジに会ったことがなく、
想像していたクロジの姿は、地味で目立たないイメージでした。
しかし写真のクロジは、絶妙なきれいな濃いグレーで、
懸命にさえずっている姿はとても輝いて見えます。
そこで、クロジについてもっと知りたくなり、
実際にクロジに会ったことがある人たちにクロジエピソードを聞いてみました!

★みんなのクロジエピソード★
まずは、ベテランバードウォッチャー(歴ウン十年)の室長とワイルドSに
クロジの印象について話を聞いてみました。

室長「名前から、会えると縁起の良いイメージで(「クロジ=黒字」という意味で)、
バンディングをすると会えるけど、普通のバードウォッチングでは、
今までに4回ぐらいしか会えていない鳥。」

ワイルドS「絶対にそこらへんにうじゃうじゃいるはずなのに、なかなか会えない鳥!」
なので、2人とも「年に1回でも会えたときは嬉しくて感動する」と話していました。

お次に、仕事の合間に東奔西走し、昨年度1年間で217種も観察した
元レンジャー・スタッフSSにも聞いてみました。
(ちなみにスタッフSSのおかげで、毎週のように美味しいお土産を食べることができ、
1年間胃と心がほくほくでした。笑)
「冬、うす暗い場所で小さなゴソゴソ音が聞こえて、ん?アオジ?と思って見ると、
鳥だけがモノクロ映画のようなグレーに見えて、クロジと気づきます。
みんながにぎやかに群れたり、シロハラが葉っぱをブン!と放りなげているそばで、
1羽ひっそりゴソゴソ…。色といい、存在感といい、なんだかミステリアスで素敵な鳥。」
ということでした。

華やかではないけれど、ベテランが会うのを楽しみにしているクロジ。
私もクロジに会いたい気持ちがますます募るばかりです。
posted by 野鳥ひなこ at 10:32| 今月の鳥 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする