2017年07月24日

大和市でトコロジスト養成講座を実施しましたA

講座第2回目は、いよいよ自分で「生き物地図」をつくってみます。

今回は「ジグモ」と「キツリフネ」を探して、場所を地図におとしました。
◇ジグモ
ジグモ (3)(縮小).jpg
◇キツリフネ
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ジグモを知らない方のため、まずはジグモ探しをレクチャー。
半分土の中に埋まった、筒状の巣を探します。
「こんなところに!」「こんなクモがいるのか…」と声があがり、巣を土の中から引っ張り出してみたい好奇心にかられる参加者も。
ジグモ観察.jpg
そして3つのグループに分かれて、それぞれジグモとキツリフネを探しに出かけました。

探していると、だんだんとコツや感覚がわかり、「あそこにいそう」「あそこはジグモが好きそう」という声があがります。
また、探しているうちにほかの生き物や植物も目に入って、楽しい観察時間になりました。
実際にフィールドを歩き、自分で発見して知ることの大切さを感じました。
その後は部屋に戻って地図をつくり、気づいたことを共有します。
地図づくり.jpg

・ジグモがいるところの土はやわらかい
・日当たりは適度によく、日が当たりすぎていない
・湿りやすい環境
など、それぞれ気づいたことを発表します。

なんとなく生息環境がわかったけれど、疑問点が浮かんだり、一概には言えない点もありました。
「まだ調査が必要と感じた」という参加者もおり、
箱田より「調べる→仮説をたてる→それを検証してみる」ことが大切と説明を受けました。
発表.jpg
今回の参加者は、なんと半数の方が散歩などで歩いている自分のお気に入りの場所を持っていました。講座をきっかけに、より深くフィールドを知り、その場所を守り・人に伝えるトコロジストが誕生していくことが楽しみです。

私も、自宅付近のトコロジストになることを決意。
みなさんは、自分の暮らしている場所がどんな環境か知っていますか?
トコロジストの第一歩として、お散歩からでも始めてみませんか?(S)
posted by 野鳥ひなこ at 10:45| トコロジスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大和市でトコロジスト養成講座を実施しました@

トコロジスト養成講座のため、神奈川県大和市にある自然観察センター・しらかしのいえに行ってきました。

トコロジストとは、場所の専門家。
大和市では、市内の緑地を見守る市民を育成するため、「トコロジスト養成講座」を実施しています。
トコロジスト養成講座は、全4回の連続講座。今年で9年目の開催です。
第1回 講義:トコロジストになろう
第2回 フィールドワーク:生き物地図をつくろう
第3回 トコロジスト活動体験
第4回 市内の緑地見学ツアー

第1回目となる7月6日は、トコロジストとはどういうものかを知るところから始まりました。
講師は「トコロジスト」の著者で、当会職員の箱田敦只です。
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トコロジストとは、場所の専門家。
生き物だけでなく、地質や歴史や文化、管理者や法的な位置づけなど、いろいろな角度から場所を見て、知っている必要があります。

講義を受けたあとは、地図を見てフィールドを歩く練習です。
まずは白地図に、環境ごとに色をつけていきます。
(針葉樹、広葉樹、草地、水辺、畑など)
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こんな環境があるのか…となんとなくイメージしたあと、地図を見ながら歩きます。
色分けしたことによって、漠然と地図だけを見て歩くよりも、環境に目を向けていることに気づきました。「地図では針葉樹だけど、今は広葉樹だね」と地図と現状の違いに気づいたり、「なんでここにお墓が?」「水辺のまわりには草地があるね」など、様々な発見が参加者から出てきて、フィールドを知る第一歩になりました。

鳥がいた→なにを食べている?→木の実を食べている→どんな木がはえている?→どんな土壌?地形は?地質は?というふうに、発見や疑問を重ねていくことがトコロジストへの道。
まずは、自分の暮らす場所や、お気に入りのフィールドを地図を見ながら歩いてみようかなと思いました。

第2回「生き物地図をつくろう」につづく。
posted by 野鳥ひなこ at 10:35| トコロジスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月21日

三宅島トコロジスト養成講座のご報告

6月16、17日は三宅島トコロジスト養成講座(三宅村教育委員会主催)のため、
三宅島に出張していました。
この講座も今年度で3年目。
三宅島は、2000年噴火とその後の5年間の全島避難によって、
噴火前の島の暮らしの記憶が消えかかっています。
これからの島の未来を描くためにもう一度島の記憶を掘り起こそう
という趣旨で、2015年から三宅島トコロジスト養成講座がはじまりました。
(トコロジストとは、場所の専門家という意味。)

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今年度は、伊ケ谷地区がフィールドです。
みんなが関心を持っている「食」を切り口にしようということで、
三宅島の郷土料理にもよく使われる「ニガタケ」をテーマに
することにしました。

三宅島では、畑の周りにはニガタケが生えてきます。
アシタバもそうですがニガタケも島の中ではいたる所に生えてくる食材です。
6月はそのニガタケの旬の季節。
島の人たちは、どんなところで採取してどんな調理をして食べているのでしょうか?

6月16日に伊ケ谷コミュニティセンターに参加者の有志が集まり、
伊ケ谷老人会の皆さんにご指導をいただいて、
ニガタケの採取と下ごしらえを体験させていただきました。
まずは段ボール一杯のニガタケの皮むきです。
簡単なようですが、先端をポキっと折り、指でくるくるっと巻き付けて
皮をむくところがなかなかうまくいきません。
老人会の皆さんは僕たちの三倍くらいのスピードで皮をむき、
あっという間に段ボールが空になりました。
今回の調理方法は、醤油の煮物、酢みそ和え、塩辛和えの3種類の方法で
調理していただくことになりました。

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翌17日、講座の参加者が集まり、前日に下ごしらえしたニガタケ料理を
いただきます。
本土で食べる孟宗竹のタケノコと違って、ほんのりとした苦みが
大きな特徴です。

煮物、酢みそ和え、塩辛和えと味わってみると、本当に味わい深い。
しかも調理方法を変えるだけで本当に同じタケノコなのかと思うくらい
全く違う味になってしまうことにあらためて驚かされます。
ニガタケ料理をいただきながら、お話ししていると、
採ってくる場所、調理方法、子どものころの思い出など
ニガタケにまつわるいろんな話が飛び出してきて、
本当に賑やで楽しい試食会となりました。

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その後、あと半年くらいかけてニガタケのどんなことを調べるのか、
講座の参加者の皆さんと今後のことについて話し合いました。
その結果
「ニガタケはどんな場所に生えていて、どこで採取しているのか?」
を調べるグループと、
「伊ケ谷地区では、どんな調理方法があるのか」
を調べるグループに分かれました。
調べているうちに多少変わってくるかもしれませんが、
とりあえず7月からはこの二つのテーマでの活動がはじまります。
冬には、いつものように地域の人たちを招待して、
調べた結果の報告会を開きます。
どんな結果になるかとても楽しみです。


posted by 野鳥ひなこ at 10:18| トコロジスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする