2017年10月12日

ボランティア指導者養成講座でトコロジストのお話をしました

10月1日に日野市で開催された、
東京都緑のボランティア指導者養成講座のフォローアップ研修で、
当会の箱田敦只が講師を務めました。

テーマは、『トコロジスト』。
鳥や植物、歴史などの特定の学問分野にこだわらず、
愛着のある場所の事なら何でも興味を持つ場所の専門家「トコロジスト」。
その考え方をボランティアリーダーのみなさんに、知っていただき、
都内の緑地の保全活動に生かしていただこうというものです。

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午前は、トコロジストの基本的な考え方をお話しし、
午後は、地域の生きものを調べてまとめる方法の一例として、
「生きもの地図」作りの実習を行いました。

フィールドは、日野市の黒川清流公園(東豊田緑地保全地域)です。
多摩川の河岸段丘の斜面緑地を保全した、湧水による小川と雑木林が美しい公園です。

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この公園をフィールドに、「ジグモ」と「ミズヒキ」が
園内のどこに分布しているかを示す生きもの地図を作ることにしました。

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4つのグループに分かれ、それぞれの異なる園路を歩きながら、
ジグモとミズヒキを見つけ、手持ちの地図に印をつけていきます。

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フィールドワークが終わったら、
グループ毎に、大きな白地図とそれを覆うサイズの透明なシートを準備。
シートに、ミズヒキとジグモが見られた地点をシールで貼り付けていきました。
2枚のシートと白地図を重ね合せることで、
それぞれの生き物の分布が一目でわかるようになりました。

最後に、出来た地図を見ながら、グループ内やグループ同士で意見を出し合いました。

「ジグモは乾いたところが好きなのでは?」
「ミズヒキとジグモの好む環境は違うみたいだね。」
「いやいや、そんなことはないのでは?」
…などなど、みなさんの意見は様々。

生きもの地図は、子供から大人まで誰でも気軽に参加することができる、
生きもの調査の手法のひとつです。
調べた結果が一目で分かり、皆で共有できるので、意見交換もおおいに盛り上がります。

「トコロジスト」は自分が持っている情報を上手に発信し、
地域住民の方を巻き込みながら活動することが期待されています。
ボランティアリーダーとして活躍されるみなさんには、
ぜひ知っていただきたい手法の一つとしてご紹介しました。

今回のお話と実習が、今後の参加者のみなさんの活動のヒントになればうれしいです。

posted by 野鳥ひなこ at 09:51| トコロジスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月24日

大和市でトコロジスト養成講座を実施しましたA

講座第2回目は、いよいよ自分で「生き物地図」をつくってみます。

今回は「ジグモ」と「キツリフネ」を探して、場所を地図におとしました。
◇ジグモ
ジグモ (3)(縮小).jpg
◇キツリフネ
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ジグモを知らない方のため、まずはジグモ探しをレクチャー。
半分土の中に埋まった、筒状の巣を探します。
「こんなところに!」「こんなクモがいるのか…」と声があがり、巣を土の中から引っ張り出してみたい好奇心にかられる参加者も。
ジグモ観察.jpg
そして3つのグループに分かれて、それぞれジグモとキツリフネを探しに出かけました。

探していると、だんだんとコツや感覚がわかり、「あそこにいそう」「あそこはジグモが好きそう」という声があがります。
また、探しているうちにほかの生き物や植物も目に入って、楽しい観察時間になりました。
実際にフィールドを歩き、自分で発見して知ることの大切さを感じました。
その後は部屋に戻って地図をつくり、気づいたことを共有します。
地図づくり.jpg

・ジグモがいるところの土はやわらかい
・日当たりは適度によく、日が当たりすぎていない
・湿りやすい環境
など、それぞれ気づいたことを発表します。

なんとなく生息環境がわかったけれど、疑問点が浮かんだり、一概には言えない点もありました。
「まだ調査が必要と感じた」という参加者もおり、
箱田より「調べる→仮説をたてる→それを検証してみる」ことが大切と説明を受けました。
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今回の参加者は、なんと半数の方が散歩などで歩いている自分のお気に入りの場所を持っていました。講座をきっかけに、より深くフィールドを知り、その場所を守り・人に伝えるトコロジストが誕生していくことが楽しみです。

私も、自宅付近のトコロジストになることを決意。
みなさんは、自分の暮らしている場所がどんな環境か知っていますか?
トコロジストの第一歩として、お散歩からでも始めてみませんか?(S)
posted by 野鳥ひなこ at 10:45| トコロジスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大和市でトコロジスト養成講座を実施しました@

トコロジスト養成講座のため、神奈川県大和市にある自然観察センター・しらかしのいえに行ってきました。

トコロジストとは、場所の専門家。
大和市では、市内の緑地を見守る市民を育成するため、「トコロジスト養成講座」を実施しています。
トコロジスト養成講座は、全4回の連続講座。今年で9年目の開催です。
第1回 講義:トコロジストになろう
第2回 フィールドワーク:生き物地図をつくろう
第3回 トコロジスト活動体験
第4回 市内の緑地見学ツアー

第1回目となる7月6日は、トコロジストとはどういうものかを知るところから始まりました。
講師は「トコロジスト」の著者で、当会職員の箱田敦只です。
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トコロジストとは、場所の専門家。
生き物だけでなく、地質や歴史や文化、管理者や法的な位置づけなど、いろいろな角度から場所を見て、知っている必要があります。

講義を受けたあとは、地図を見てフィールドを歩く練習です。
まずは白地図に、環境ごとに色をつけていきます。
(針葉樹、広葉樹、草地、水辺、畑など)
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こんな環境があるのか…となんとなくイメージしたあと、地図を見ながら歩きます。
色分けしたことによって、漠然と地図だけを見て歩くよりも、環境に目を向けていることに気づきました。「地図では針葉樹だけど、今は広葉樹だね」と地図と現状の違いに気づいたり、「なんでここにお墓が?」「水辺のまわりには草地があるね」など、様々な発見が参加者から出てきて、フィールドを知る第一歩になりました。

鳥がいた→なにを食べている?→木の実を食べている→どんな木がはえている?→どんな土壌?地形は?地質は?というふうに、発見や疑問を重ねていくことがトコロジストへの道。
まずは、自分の暮らす場所や、お気に入りのフィールドを地図を見ながら歩いてみようかなと思いました。

第2回「生き物地図をつくろう」につづく。
posted by 野鳥ひなこ at 10:35| トコロジスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする