神奈川県大和市にある大和市自然観察センターしらかしのいえで、大和市トコロジ
スト養成講座がおこなわれました。講師は当会の箱田敦只です。
トコロジストとは、「トコロ(所)」+「ジスト(〜する人)」=「その場所の専門
家」。自分のフィールドを一か所決めて通い、その場所の鳥や虫だけではなく地形や
歴史など、幅広い分野に詳しい人のことを指します。
大和市内では、市内の緑地面積を維持するために、民間の土地所有者と賃借契約を交
わして緑地を確保しています。この講座では、緑地をフィールドに活動してくれる市
民を募集し、トコロジストとして日常的に緑地を歩いてくれる人を養成しています。
13年前からはじまったこの講座では、修了生が緑地で活動することにより、季節の自
然情報が集まったり、近隣住民を対象にした自然観察会が開催されたりと様々な形で
緑地の付加価値が生まれています。今回は全4回のうち第1回をご報告します。
◆講座スケジュール
第1回2021年11月 5日(金) 10時〜15時
講義「トコロジストになろう」
第2回2021年11月12日(金) 9時30分〜15時30分
実習「大和市緑地めぐりツアー@」
第3回2021年11月19日(金) 9時30分〜15時30分
実習「大和市緑地めぐりツアーA」
第4回2020年11月26日(金) 10時〜15時
実習「生き物地図作り」
■第1回:11月5日(金)「トコロジストになろう」
午前は大和市の保全緑地についての説明、トコロジストについての考え方や実際に
保全緑地でどのような活動を行っているかの講義を行いました。
また、過去と現在で地形やそこに暮らす人々の営みがどのように変化を遂げている
か、明治時代に作られた地形図『迅速図』を用いて見てみました。
午後はしらかしのいえを中心にした地図を配布し、記載されている地図記号の色分
けを行いながら、周辺がどの様な環境であるのかを確認し、実際に地図と見比べなが
ら歩いてみました。
■泉の森について説明
■地図記号ごとに色分け
■地図を見ながら現在地の確認
■引地川水源
第2回目以降は、過去の講座の修了生の案内で実際に市内の緑地をめぐりながら、
都市の身近な自然を守ることのやりがいや難しさを知っていただく予定です。
同じ場所を歩いていても、見る視点を持っている人とそうでない人とでは、気づけ
る情報の量が違います。『専門家』と聞くとハードルが高そう...と思いがちです
が、自分のお気に入りのフィールドを決め、くりかえし歩くことで見る目が養われて
いきます。
みなさんもご自宅の近くに自分のフィールドを決めて歩いてみませんか?

