2019年02月21日

身近な自然の達人になろう!

2月9日(土)大阪豊中市、ふれあい緑地ビジターセンター「とよなか四季彩園」自然学習センターにて
身近な自然の達人になろう!というテーマでトコロジスト講習が実施されました。
主にNPO法人豊島北ビオトープクラブのボランティアスタッフの方やその関係者の皆様へ向けて行われました。講師は当会の箱田敦只です。

トコロジストとは?
「トコロ(所)」+「ジスト(~する人)」=「その場所の専門家」。
特定の場所にこだわって、その市民ならではの視点で興味を持ち
その場所の鳥や生き物だけではなく地形や歴史など、幅広い分野に詳しい人のことです。
通学路や近所の裏山など、どこかお気に入りの場所があれば
誰でもその場所の専門家になれます。
その場所にこだわることにより、新しい発見や人との繋がりが生まれ、
おのずと愛着が沸きます。
そしてその場所の自然や文化を守る一人者になることができるように
という願いが込められています。
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この日の講習では
まず、トコロジストの基本や、ノウハウ、体験談、おもしろかった発見、
身近な自然の達人「トコロジスト」になるコツを紹介しました。
その後、実際に豊中市の地図を色分けし、その地図から何が見えてきたかを確認しました。
豊中市は、その昔、水田や農地がほとんどを占めていましたが、高度経済成長期を境に
人口が増え、現在は住宅地が7割ほどとなっています。
しかし、色分けしてあらためてよく見てみると、昔の名残で水田用の用水路や畑に沿った道が残っていることがわかりました。
豊中市で古くから守られてきた環境がこのような形で残っているのですね。
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最後は、講習についての質疑や、豊中市の環境について話し合う交流の場になりました。

皆さんメモを取ったり、時には質問をしたりと、熱心に参加していました。
この周辺で、有効に使われていない緑地や、生きものが暮らせない水路などを挙げ
改善点を話しました。
まずは明確なマップやデータを作り、提示、発信することによって、
その場所を良く知るトコロジストだからこそ、できる守り方があるということを
確認できた日になりました。


今回講師を務めた、箱田敦只が実際に「トコロジスト」という言葉との出合い、トコロジストになるまでのエピソード、
そして活動を通して得たさまざまなノウハウを載せた本も販売中です。
トコロジスト〜自然観察からはじまる「場所の専門家」〜




posted by 野鳥ひなこ at 13:05| トコロジスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月21日

大阪でトコロジスト講座を実施しました

大阪府豊中市で、自然学習講座「その地域の自然の達人 トコロジストになろう!」が実施され、当会の箱田敦只が講師を務めました。

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参加者は、日ごろから地域の自然や環境のため、市民活動をされている方が多いようでした。
皆さんでツバメの営巣調査もされているそうで、講座がはじまる前から
「○○のツバメの巣を見てきたよ」
「△△地域は巣がなくなっているね」
などと情報交換していました。

トコロジストとは場所の専門家。
あらゆる分野や角度からその場所を知ることと、
それを発信する必要性についてお話している時には、
「うんうん」と深く頷いてメモをとる様子が印象的でした。

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その後は、会場となった豊中市立中央公民館周辺の地図を、環境ごとに色分けをしました。
色を塗ることで、環境がひと目でわかるようになります。
ちなみにこの周辺は、縄文時代は海だったとのこと。
突然急な坂があったりと、地形としてもおもしろい場所でした。

書籍「トコロジスト」を大切にお読みいただいている方もおり、
講座のあとにもう1冊購入し、「知人にプレゼントする」とのこと!

すでに豊中市の自然に目を向けている方、植物が得意な方、生き物が得意な方もいらっしゃるとのことなので、
トコロジストの輪が広がっていくことが、地域の自然を守ることに繋がると感じました。
posted by 野鳥ひなこ at 11:07| トコロジスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月12日

ボランティア指導者養成講座でトコロジストのお話をしました

10月1日に日野市で開催された、
東京都緑のボランティア指導者養成講座のフォローアップ研修で、
当会の箱田敦只が講師を務めました。

テーマは、『トコロジスト』。
鳥や植物、歴史などの特定の学問分野にこだわらず、
愛着のある場所の事なら何でも興味を持つ場所の専門家「トコロジスト」。
その考え方をボランティアリーダーのみなさんに、知っていただき、
都内の緑地の保全活動に生かしていただこうというものです。

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午前は、トコロジストの基本的な考え方をお話しし、
午後は、地域の生きものを調べてまとめる方法の一例として、
「生きもの地図」作りの実習を行いました。

フィールドは、日野市の黒川清流公園(東豊田緑地保全地域)です。
多摩川の河岸段丘の斜面緑地を保全した、湧水による小川と雑木林が美しい公園です。

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この公園をフィールドに、「ジグモ」と「ミズヒキ」が
園内のどこに分布しているかを示す生きもの地図を作ることにしました。

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4つのグループに分かれ、それぞれの異なる園路を歩きながら、
ジグモとミズヒキを見つけ、手持ちの地図に印をつけていきます。

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フィールドワークが終わったら、
グループ毎に、大きな白地図とそれを覆うサイズの透明なシートを準備。
シートに、ミズヒキとジグモが見られた地点をシールで貼り付けていきました。
2枚のシートと白地図を重ね合せることで、
それぞれの生き物の分布が一目でわかるようになりました。

最後に、出来た地図を見ながら、グループ内やグループ同士で意見を出し合いました。

「ジグモは乾いたところが好きなのでは?」
「ミズヒキとジグモの好む環境は違うみたいだね。」
「いやいや、そんなことはないのでは?」
…などなど、みなさんの意見は様々。

生きもの地図は、子供から大人まで誰でも気軽に参加することができる、
生きもの調査の手法のひとつです。
調べた結果が一目で分かり、皆で共有できるので、意見交換もおおいに盛り上がります。

「トコロジスト」は自分が持っている情報を上手に発信し、
地域住民の方を巻き込みながら活動することが期待されています。
ボランティアリーダーとして活躍されるみなさんには、
ぜひ知っていただきたい手法の一つとしてご紹介しました。

今回のお話と実習が、今後の参加者のみなさんの活動のヒントになればうれしいです。

posted by 野鳥ひなこ at 09:51| トコロジスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする