2018年07月10日

東京近郊 ツバメのねぐら情報 続編(大田区・多摩川六郷土手)

前回のツバメのねぐら入りの観察から1カ月ほど経ったので、
その後の様子を見に、再び多摩川の下流にある六郷土手に行って来ました。
夕方に五反田の事務所を出た時はうだるような暑さでしたが、
京浜急行の「六郷土手」駅で降り、土手に上がると……
あれ??涼しい!?
とても心地よい風が吹いていました!!
東京とは思えない広大な風景と、止むことなく吹き続ける心地良い風に、
心が洗われる思いです。
(この日はこの風のおかげで蚊に刺されずにすみました
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暗くなってから川岸を歩くのは危険です。
まだ明るい内に観察ポイントに着いて、ツバメたちが帰ってくるまで、
しばし川沿いの護岸で待ちます。
普段の探鳥だと帰り始める時間から見る、
アオサギ、カルガモ、イソシギなどの行動をワイワイ言いながら観察している内に、
だんだんと暗くなってきました。

ツバメたちがねぐらとしている対岸にある水色の水門の方向を見てみたら…
いましたいましたっ!!

まるで昆虫のようにツバメが飛び交っている様子を観察することができました。
動画では伝わりにくいのですが、その量とスピードには圧倒されます。
少しでも多くの皆さんに見て頂きたい光景です。

肉眼での観察が難しくなってきた頃、
空にはツバメの変わりにアブラコウモリが舞い始めました。
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辺りがすっかり暗くなって、私たちも自分たちのねぐらに帰ることにしました。
これからもっともっとツバメたちは増えていくことでしょう。
またピークの時に会いに来るのが本当に楽しみです!!

【ツバメのねぐら入りの観察にあたってのご注意】
遅い時間からの観察になりますので、怪我や事故、
そして犯罪に巻き込まれたりしないように十分にお気をつけて頂きながら、
皆さんも是非、六郷土手に集まるツバメたちに会いに行ってやって下さい。
もっと涼しくなってからどうぞ、と言いたいとことですが、
秋になると南に帰ってしまうツバメたち、
ねぐら入りが観察できるのは8月いっぱいくらいまでなのでご注意ください。
また、観察場所までの行き方、持ち物と注意事項はこちらに詳しく書いてありますので、
ぜひ参考になさって下さいね!!
http://wildbirdfkg.seesaa.net/article/tamagawa_negura2018.html
posted by 野鳥ひなこ at 16:04| ツバメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月05日

東京近郊 ツバメのねぐら情報(大田区・多摩川六郷土手)

夏が来た!
もしくは、梅雨だなぁ・・・
と感じる、今日この頃。
スイスイと空を飛ぶツバメたちの姿を見かける機会が多いと思います。

今回は東京のツバメのねぐら入り観察におすすめのスポットをご紹介!
シティガール&ボーイ?なツバメたちは、どこで眠るのでしょうか。

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場所は多摩川下流。
普及室のTさんが写真と共に詳しく道案内 
ぜひ、行ってみてくださいね!



京急「六郷土手」駅から、多摩川を20分ほど下流に歩いたヨシ原に、
7月、8月は、3,000羽くらいのツバメたちがねぐらをとります。

夕方、集まりはじめ、数が徐々に増え、薄暗くなると乱舞する姿は壮大です。
飛び回りながら、ヨシにとまる姿もかわいらしく、観察する時は、いつも癒されます。

さて、毎年、当会では「ツバメのねぐら入り観察会」を開催していますが、
数百名の方からの応募があり、お断りする方が多く、申し訳なく思っています。

数年かけて、この場所で観察・調査をしてきましたが、事故が起きる可能性も高くなく、
ねぐらの場所も毎年安定していることが分かってきましたので、皆様にご紹介することにしました。


まず、持ち物と注意事項

(1) 懐中電灯
ねぐら入りが終わった後、駅までの道が暗く、自転車も走っていることから、
必ず点灯して歩いてください。

(2) 上着
夏でも川を流れてくる風は、心地よさもありますが、寒く感じることがあります。

(3) 虫よけ
河原には蚊がいますので、虫よけがあると便利です。

(4) 観察は自己責任

観察場所は、水辺です。暗い中、足元には注意が必要ですし、
お子様から目を離さないようにお願いします。

(5) 双眼鏡
双眼鏡がないと、ちょっとさびしいかも知れません。
望遠鏡があると、さらに楽しめます。

★ちょっと宣伝になってしまいますが、お勧めの双眼鏡、スターターセットはこちら
 https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/c/telescope1/
 
(6)明るいうちに現地に到着
現地への行き方は、このあと説明しますが、夕方明るいうちに、
余裕をもって到着するようにした方が良いと思います。

(7) おやつと飲み物
夏場は暑いので、飲み物は必須です。
待っている時間に、おやつがあると楽しく観察できます。
(当たり前ですが、ごみは各自で持ち帰る!)

次に、観察場所についてです。
ちょっと難しいので、写真を使って説明します。

まず、京浜急行「六郷土手」駅の改札を出て、多摩川の河川敷に出ます。
改札を出て、背中側が多摩川です。

多摩川の河川敷に出たら、下流に向かいます。
多摩川の流れが右側に見ながら歩いていきます。
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20分ほど歩くと、「(株)平岩製作所」様の建物が見えてきます。
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平岩製作所様の建物を背に、多摩川の本流に向かって歩いていきます。
ちょっとした遊具があります。
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多摩川の向かいには「AJINOMOTO」(味の素)様の工場があります。
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多摩川に出ると、写真のような護岸があります。
ここが観察場所です。
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正面のヨシ原がツバメのねぐらになる場所ですが、目標になるのは、対岸にある「水色の水門」です。
この水門の周辺を見ていると、飛び回る姿を観察できます。
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アフターバードウォッチング
私たちは、調査や観察会の後、駅前で反省会?をしてから帰ります。
六郷土手の駅前は、コンビニはもちろん、いろいろお店があるので、楽しめます。
いつも利用しているお店は、駅に近い「中華料理 宴客(えんきゃく)」というお店。
飲み物と料理を2品選べる「晩酌セット」はお勧めです!


それでは、ツバメたちのねぐら入りを楽しんできてください!
ツバメやねぐらことをまとめた、「ツバメのねぐらマップ」無料でプレゼント中。
ご希望の方はこちら!

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ツバメのねぐらとは…
昔から私たちの身近にいるツバメ。
ご存知の通り、春に南から渡って来て日本で子育てをします。
皆さんのちょっとした優しさに助けられながら、
ヒナたちは巣立ちます。
巣立った子ツバメたちや、子育てを終えた親ツバメたちは
秋ごろの渡りのため準備をします。
昼間は市街地で過ごし、夜になると近隣の河川敷などのに集結して休むのです。

posted by 野鳥ひなこ at 17:08| ツバメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月28日

「ツバメが巣を作った」

みなさん、こんにちは。
前回より少し間が空いてしまいごめんなさい。

さて、ツバメのヒナたちが、いよいよ巣立つ時期になりましたね。
きっとみなさんも、ちょっと足を止めて
「ん?何羽いる?イチ、ニ、サン・・・」と、巣を見上げているのでは?

最後にツバメのねぐら観察会についてのお知らせもあります!

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「ツバメが巣を作った---B酒屋さんとツバメと…」

“ ツバメがね、来ることを楽しんでもらいたいなぁ ”


今回、ツバメが巣を作ったのは東京と神奈川を流れる多摩川の中流くらい、
JR南武線沿いにある、酒屋さんの軒先です。

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「ちぃーさい身体で、ちょっとの泥を運んでさ、一生懸命作るの。見捨てられないよ・・・」

と語るのは、酒屋のFUJIYAさん。

「毎年、2回作るかなぁ…。お店の前と裏ね。」

駅前にあるお店は道路に面しています。
通勤や通学の方が朝夕はひっきりなしに通り過ぎ、自動車も多く通る場所です。

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「ツバメの巣が出来ると、昼間には近くの保育園の子が見に来たりするしね〜。」

ご主人は目を細めてうれしそうに言います。

「食品を扱うお店だからってわけじゃないけど、毎朝、店の前も(フンや羽を)掃除をして、
きれいにしているの。
あと、いつもなら開けちゃうけど、日よけをそのままにしておいたり、
夜は、ツバメが止まる場所の電灯は消したりね。」

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ツバメが巣を作るこの時期は、日常の習慣にもひと手間加えているようです。

「でもね、去年、目の前でツバメのヒナがチョウゲンボウに持ってかれたの!!
もう、びっくりしちゃってさぁ。
足が太くてびっくりだよ。あんなの初めて見たよ!!何年もツバメの巣を見て来て、初めてだよ!」

と、その時の状況を興奮気味に話してくれました。

「チョウゲンボウがね、巣の前でホバリング(※)して、1羽ずつ持ってくんだよ…。やんなっちゃうよ〜」
※空中で停止飛行すること

「でもさ、彼ら(チョウゲンボウ)も生きて行かなきゃいけないから、ちょうど同じように子育てしているだろうから…
悪いとかそう言うことじゃなくて…」

「街で狩りって言うのかな? それをするって、彼らも住む場所が変わってるってことだと思うし…」

と、少しさみしそうに話します。

「自然とはそういうもの!」

ご主人はそう言いながらも、ツバメの巣を守る為にあれこれ策を練っていると、
倉庫からお手製の防護柵を持って来て見せてくれました。

「去年の件があまりにも目に焼き付いていて、衝撃的でね。何も出来なくて…無力だったね。」

ご主人はその時に巣があった場所をじっと見ます。

「色々考えたよ。大きさとか高さとか。ホームセンターで色々買って来て考えるの。」

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ツバメの巣を守るための工夫を楽しそうに、真面目に、そして熱心に話してくれたご主人。

「ツバメがね、来ることを楽しんでもらいたいなぁ」

今年は、去年と違う場所に巣を作っていたので、この防護柵の出番はまだなさそうです。


「私は、ずーっとここらの育ち。登戸と稲田堤(神奈川県川崎市)へ小中と通っていたの。
ここらはね、畑ばっかりだった。梨畑とかね。まだ少し、残っているけど減ったね。
13年前に道路の整備でうちも入り口の向きが変わったりして。」

生まれ育った街の変化を感じつつ、毎年やって来るツバメに優しい眼差しを向けます。


「どこも安くモノとかを売っているでしょ?
もちろんみんな安く買いたいとは思うからなんだけど、それって中間の誰かが我慢したり、
削られたりしているんじゃないかなって思うわけよ。難しいことだよ。」

昨年の巣で、身近な自然界の厳しい現実を見たご主人は、ツバメの巣を守ろうとすることも決してノスタルジックな感情からだけではないと言い、言葉を続けました。

「人間関係だってそう、ギスギスして、他人に興味が無いとか、自分だけがよければいい風潮とか…
他のことへのちょっとした優しさが、少し見えなくなって来ているよね。
そんな最近の事を思い始めたら、昔は良かった・・・って言いたくなる時もあるね。」

昔からわたしたちの身近にいるツバメ。
みなさんのちょっとした優しさに助けられています。
便利で快適な暮らしをしている今だからこそ、失ってはいけない風景があると、
わたしたちは気付いているはずです。

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みなさんは 「ツバメのねぐら」 ってご存知ですか?
この酒屋のFUJIYAさんの近くを流れる多摩川にも「ねぐら」はあります。
今、ちょうどツバメたちは子育て真っ最中。
巣立った子ツバメたちや、子育てを終えた親ツバメたちは、秋ごろの渡りのための準備をします。
昼間は市街地周辺で過ごし、夜になると近隣の河川敷などに集結して休むのです。
それが 「ツバメのねぐら」 です。
日本野鳥の会では、そのツバメのねぐらをまとめた「ツバメのねぐらマップ」を
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ご興味のある方はぜひ、下記のリンクからお申込み下さい。
https://www.wbsj.org/activity/spread-and-education/supervisor-and-lending/swallow-roost-map/

また、各地の支部で「ツバメのねぐら入り観察会」も行っています。
詳しくはこちら!
https://www.wbsj.org/activity/event/swallow-roost-observation/

野鳥の観察会としては珍しい、夜の観察会です。

ぜひ!いらして下さいね。
きっと、色んな軒先で生まれ育った子ツバメたちも集結しているでしょう!

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posted by 野鳥ひなこ at 11:29| ツバメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする