2019年07月16日

ツバメを見守る輪_Vol.3_東北自動車道・佐野サービスエリア

ツバメは、春になると日本に渡ってきて、
天敵に狙われないよう、人のそばで子育てをします。
そんなツバメを見守っているサービスエリアをご紹介します。

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▲北関東・東北方面に向かうドライバーの皆さまのお休み処。
 食事はやはり佐野ラーメン!

「佐野ラーメン」でも有名な、栃木県佐野市にある、
東北自動車道「佐野サービスエリア」。
空いていれば、都内から1時間ちょっとの距離にあるSAです。
日光や宇都宮、東北方面などに向かうのに、立ち寄ったことがある方も
多いのではないでしょうか?

実はこの佐野SA、たくさんのツバメが巣を作り、子育てをしているのです。
「上り」「下り」のSAは徒歩で自由に行き来ができ、
それぞれに十数個の巣がありました。

02_フン受け.JPG
▲それぞれの巣の下には、フン受けが設置されていました。
 円柱に合わせてフン受けを加工したり、ワイヤーで吊るしたりしています。

人の出入りの多いトイレ付近には、とくにたくさんの巣があり、
立ち寄った方が微笑ましく写真を撮ったり、観察している様子も。

フン受けの設置、行き届いた清掃などのおかげで、
SAを利用する皆さまも、すくすくと育つ雛をあたたかく見守っているようでした。
NEXCO東日本によるとお客様センターへのフンの苦情なども、
ほとんどないとのことです。

03_ヒアリング.JPG
▲お話を伺ったNEXCO東日本、ネクスコ・メンテナンス関東宇都宮事業所、
 日本ロード・メンテナンスの皆さま。

メンテナンスを担当している方にお話を聞くと、
17、8年前は、巣の数は3つか4つ程度だったそうです。
その後数が増え、今では上下線合わせて30個程の巣がありました。

この佐野SAの近くの北関東自動車道・出流原(いずるはら)PA、壬生(みぶ)PAでも
ツバメの子育てが見られるとのこと。
きっと周辺の環境も良いのでしょうね。

(おまけ)
帰りに早速、壬生PAに立ち寄ってみました。
こちらもフン受けがしっかり設置されていました。

04_北関東自動車道壬生PA.JPG
▲壬生PAでもいくつかの巣を発見。「道の駅みぶ」側からも入ることができます。
 ソフトクリームがおススメ!

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他にもSAやPAをいくつか観察しましたが、建物外壁の素材や、梁や鉄骨の位置、
また給餌のための周辺の環境などの要素が揃っていてはじめて、ツバメが
営巣できるようです。

ツバメの巣作り、子育てに適した環境が、これから増え、保たれていくと
いいなと思いました。


posted by 野鳥ひなこ at 15:39| ツバメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする