2018年03月09日

今月の鳥「ニュウナイスズメ」

日本野鳥の会が発行する「ワイルドバード・カレンダー」に
掲載されている野鳥について紹介します。

2018年3月の鳥は「ニュウナイスズメ」。
【解像度低】3月_ニュウナイスズメ.jpg
撮影:臼田正人/撮影地:埼玉県鴻巣市

サクラの花をくわえる姿がかわいらしいですね。
…ところで、スズメって1種じゃないの?「ニュウナイ」ってなに??
私も学生の頃、そう思っていました。

日本では3種のスズメが確認されています。
皆さんが良くご存じの最も身近にいるのが「スズメ」という名のスズメ。
繁殖期は本州中部以北の積雪の多い地域におり、
冬期に関東や西日本で見られるのが、今月の鳥「ニュウナイスズメ」。
そして北海道や日本海側の島で確認されている、上記2種よりやや大きいのが「イエスズメ」。

ニュウナイスズメの名前の由来は諸説ありますが、
私が最初にニュウナイスズメの存在を知ったとき、
「ニュウ(にふ=斑)が無いスズメだから、ニュウナイスズメだよ」と教えられ、
へぇ!と非常に納得してしまいました。
黒い頬があるのはスズメ、ないのはニュウナイスズメ。
なんとも覚えやすい由来ですよね。

青森県における研究で、
同所的に繁殖したスズメとニュウナイスズメについての論文(蛯名ほか2015)があります。
それによると、調査地のスズメとニュウナイスズメは両種とも、サクラをよく利用していたようです。
巣立ち後の雛に、サクラについている虫やサクラの実そのものを給餌していたとか。
好きなのは、サクラの蜜だけではないみたいですね。

見ようとしないとなかなか見られないニュウナイスズメ。
学生時代を青森で過ごした私、なぜ見に行かなかったのかと悔やまれます…。

ニュウナイスズメもスズメも、これからの季節、サクラとの共演をお楽しみに。
ただ、彼らがサクラの蜜を吸うとサクラの花は落ちてしまいますけれど…。

***

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posted by 野鳥ひなこ at 10:39| 今月の鳥 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする