日本野鳥の会が発行するワイルドバード・カレンダーに
掲載されている野鳥について紹介します。
2月の鳥は、ヒレンジャクです。
撮影:荒木康雄/撮影地:大阪府
ヒレンジャクは、スズメより少し大きな鳥で、日本には冬鳥として渡ってきます。
年によって飛来する数や移動の範囲に変動があり、出会えると嬉しい鳥の一つです。
ヒレンジャクによく似た鳥に、キレンジャクがいます。
どちらも同じような見た目ですが、ヒレンジャクは尾の先が緋(ひ)色、
キレンジャクは黄色をしていて見分けられます。
私がヒレンジャクを見たのは、ちょうど1年前の2月下旬でした。
ある日、家の前に出ると、電線に鳥が15羽ほど群れになってとまっていました。
はじめは、市街地で電線に群れている鳥、=ムクドリかな?と思いましたが、
「チリリリリ」「チリチリチリ」
と高く細い声が聴こえてきました。
何の鳥だろう、とよく見てみると、ヒレンジャクとキレンジャクの群れで
あることが分かりました。
電線のそばのお宅の庭には、赤い実のなったピラカンサの木がありました。
次の日に見ると、レンジャクたちは、ピラカンサの実を食べたり、また電線に戻ったり。そして数日すると姿を見掛けなくなり、実の無くなったピラカンサの木が残っていました。
また別の年にも、市街地の緑道でレンジャクを見たことがありました。
(ヒレンジャクであったかキレンジャクであったかは定かでありません)
そのときは、春に向かってもう少し温かくなった頃で、
おそらく繁殖地を目指して北に移動する途中だったのでしょう。
1羽が前を横切ってハナミズキの木にとまり、
見慣れない鳥に驚いたことを思い出します。
皆さんの近所でも、これから早春にかけて、レンジャクたちとの出会いが
あるかもしれません。
いつもと違う鳥がいないかな、と気にしてみてください。
posted by 野鳥ひなこ at 13:07|
今月の鳥
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